夏にはガラスの器が似合います。お料理を盛り付けたり、飲み物を注いだりすると、見ているだけで涼やかな気分になり、不思議なことに味も格段に美味しく感じます。
ところでビードロやギヤマンという言葉を聞いたことはありませんか? これはガラス器のことだそうですが、どういう由来があるのか、また、ガラス器の産地などは…などいろいろ興味が湧いてきます。
そこで今回はこのようなガラスの器の魅力について探ってみました。
ビードロやギヤマンとは?
ビードロとは「ガラス」または「ガラス器」を意味するポルトガル語で、室町時代にポルトガルまたはオランダから長崎に伝えられたと言われています。また、底が薄くなっていて装飾が美しいガラス製のおもちゃで、息を吹き込むと「ぽっぴん」と音がするものがありますが、それもビードロと言われています。
江戸時代になるとオランダ語の「ダイヤモンド」から派生した「ギヤマン」という言葉もガラス器に対して用いられるようになりました。
ビードロやギヤマンなどの美しい和ガラスが展示してある日本でも数少ない美術館『瓶泥舎びいどろ・ぎやまん・ガラス美術館』が、愛媛県松山市の道後温泉にあります。日本を代表する数々の美しい和ガラスの名品に思わず日常を忘れて見入ってしまいます。一度訪れてみてはいかがでしょうか。なおこちらは予約制ですので事前に連絡が必要になります。
ガラス器の産地について
1. 津軽びいどろとは?
青森県観光情報サイトによりますと、津軽びいどろは、津軽地方の七里長浜の砂を原料に加えて、古来から伝わる「宙吹き」の技法で作った緑褐色の硝子だそうです。現在の津軽びいどろは、七里浜長浜の砂を使ってはいませんが、様々な美しい色を奏でる素朴な逸品となっています。
美しい津軽びいどろは贈り物に最適。名入れをしてプレゼントしてみませんか。
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お祝いシーンにはこちらもおすすめ
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2. 琉球ガラスとは?
明治の中期ごろ長崎や大阪からガラス職人を呼び、一升瓶や醤油瓶などのガラスを利用して生産が始まりました。その後、美しい色ガラスが特徴の外国人好みのガラス製の日用品やお土産品作りを経て、現在ではたくさんのガラス工房が設立され、観光客向けのお土産としてだけでなく、それぞれの個性を発揮した作品が作られています。
(参考:琉球ガラス村のサイト)
琉球ガラス村では見学や体験もできるので、沖縄を訪れた際には立ち寄ってみても良いですね。
こうして調べてみるとガラス器の奥深さを感じます。大切な方への贈り物にもぴったりなガラス製の器。プレゼントする際の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。